近年、ホテルにおけるサウナ設備の導入は、集客力や顧客満足度を高める有効な手段として注目されています。しかし、設置場所や設備内容によって必要な工事や費用は大きく異なるため、導入前の充分な検討が欠かせません。本記事では、ホテルにサウナを設置する具体的な方法や費用相場、依頼する施工会社の選び方について詳しく解説します。
ホテルにサウナを設置する方法
近年、サウナを目的に宿泊施設を選ぶユーザーが増えており、ホテルにサウナを導入することで新たな付加価値を生み出せます。ただし、設置方法によって必要なスペースや工事内容、期待できる効果は大きく異なります。既存施設の状況やターゲット層に合わせて、適した導入方法を検討することが重要です。ここでは、ホテルにサウナを設置する代表的な4つの方法について紹介します。客室内にプライベートサウナを設置する
客室内に専用サウナを設置する方法は、宿泊者が周囲を気にせず利用できる点が大きな魅力です。一方で、設置にはさまざまな課題があります。とくに問題となるのがスペースの確保で、2人用の小型サウナでも一定の広さが必要になるため、客室が狭く感じられる可能性があります。また、電気式サウナストーブを使用する場合は電気容量の確保、排水設備の整備なども必要です。そのため、既存ホテルへの後付けよりも、新築時から計画に組み込む場合に適した方法といえます。
2部屋を活用したプレミアムな個室サウナ
客室2部屋をつなげ、片方をサウナ室として活用する方法もあります。通常の客室内設置よりも広いスペースを確保できるため、本格的なサウナ設備や休憩スペースを備えた高品質な空間を作りやすい点が特徴です。客室数は減少しますが、サウナ付きの特別室として高価格帯で提供できるため、ホテル全体の収益向上につながる可能性があります。特別感のある宿泊体験を求めるユーザーへの訴求力が高い方法です。
大浴場を活用したサウナ施設への改修
使用頻度が低下した宴会場や空きスペースなどを活用し、フロア全体を大浴場やサウナ施設に改修する方法もあります。大規模な設備投資にはなりますが、宿泊客だけではなく日帰り利用者もターゲットにできるため、新たな収益源を確保可能です。また、ホテルの魅力向上によって宿泊料金の上昇や集客力アップも期待できます。
敷地内に屋外サウナを新設する
ホテルの敷地に余裕がある場合は、屋外にサウナ小屋を新設する方法も有効です。客室の改修が不要なため、客室数を維持しながらサウナ設備を追加できます。ログハウス風の建物や薪ストーブを導入すれば、フィンランドのような本格的なサウナ体験を提供でき、サウナ愛好家からの注目も集めやすくなります。
ホテルにサウナを設置する場合の費用相場
ホテルにサウナを導入する場合、一般的な住宅用サウナとは異なり、業務用として耐久性や安全性を備えた設備が必要になります。そのため、設置費用は高額になりやすいです。商業施設向けのサウナ設置費用は、1坪あたり約180~200万円が相場とされており、規模や設備内容によって総額は大きく変動します。サウナはホテルの魅力を高める設備である一方、導入前には充分な予算計画が必要です。ホテル内の広いスペースをサウナ施設へ改修する場合、必要となる費用はさらに大きくなります。たとえば、50坪程度のフロアを大浴場付きのサウナ施設へ変更する場合、総額で約1億円前後の費用がかかるケースもあります。これは、サウナ本体の設置費用だけではなく、内装工事や給排水設備、電気設備などの工事費用が発生するためです。
また、ホテル建設費用と比較しても、サウナ設備は高額になる場合があります。とくに既存ホテルへ後付けする場合は、大規模な改修工事が必要になる可能性もあり、新築時とは異なるコストが発生する点に注意が必要です。
ホテルにサウナを設置する際の依頼先
ホテルにサウナを設置する際は、どの施工会社へ依頼するかが完成度や運営効果を左右します。とくに既存ホテルを改修してサウナを導入する場合は、内装工事と温浴設備工事の両方が必要になるため、幅広い施工に対応できる会社を選ぶことが重要です。内装工事とサウナ施工を一括対応できる会社がおすすめ
ホテルサウナの施工を依頼する場合、内装工事と温浴設備工事をワンストップで対応できる施工会社が適しています。内装会社だけに依頼すると、サウナ部分の施工を別会社へ外注するケースがあり、デザインや設備面で細かな調整が難しくなる可能性が高いです。また、サウナ専門会社に依頼した場合も、内装や空間設計との連携が課題になるおそれがあります。一方で、内装からサウナ設備まで一貫して対応できる会社であれば、ホテルのコンセプトに合わせた設計や細かな要望を反映しやすく、魅力的なサウナ空間を実現できます。
実績豊富な施工会社を選ぶことが成功の鍵
ホテルサウナの導入では、施工品質だけではなく、工事期間や営業への影響も考慮する必要があります。自社内で各工程を連携できる施工会社であれば、打ち合わせや施工スケジュールの調整がスムーズになり、改修による営業機会の損失も抑えやすくなります。見積もりを依頼する際は、単にサウナ施工の経験がある会社ではなく、ホテルなどの宿泊施設とサウナ設備の両方で豊富な実績をもつ会社を選ぶことが大切です。