サウナを導入する前に!公衆浴場法など設置の際に注意すべき法律・法令まとめ

公開日:2025/06/12 最終更新日:2025/06/23
公衆浴場

サウナの導入時には関連する法律や規制、基準について確認しておくことが重要です。基準を満たしていない場合には開業・営業のスケジュールが遅れてしまうケースもあるため、内容をしっかりと把握しておきましょう。今回はサウナの導入について、関連法や具体的な構造のチェック項目などを詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

サウナに関する各種法規制とは

サウナに関する法規制は、公衆浴場法、消防法、建築基準法、その他の法律の主に4つに分類されます。ここでは、公衆浴場法、消防法、その他の法律に焦点を当てて解説します。

公衆浴場法

サウナ施設を大衆向けに開業する場合、厚生労働省管轄の公衆浴場法の対象となるため注意が必要です。公衆浴場法は、公衆衛生と風紀を保つための法律であり、構造設備基準、適正配置基準、衛生基準などが定められています

この法律の対象となるサウナ施設(特殊公衆浴場)を設置する際は、基準にもとづいた設計・施工、保健所長の許可取得、厳格な衛生基準の遵守が求められます。許可申請には申請書のほか、構造設備の概要書や建物の平面図、付近見取図などの書類が必要です。

ただし、既存の温泉施設に新たにサウナを設置する場合や大衆向けでない施設(個人宅、企業の福利厚生施設、会員制施設など)は、公衆浴場法の対象外となることが多いです。例えば、個人の自宅利用や企業福利厚生用、特定の会員のみが利用する場合などが該当します。

設置するサウナが公衆浴場法の対象か判断がつかない場合は、事前に保健所へ確認することをおすすめします。また、自治体ごとに公衆浴場法の施行条例があり、地域の実情に合わせた細かな規則が定められているため、設置場所の条例も必ず確認しましょう。

消防法

サウナ開業には消防法も関連します。開業時には、消防署の立入検査の実施が必要です。サウナではストーブを使用するため、防火対策が不可欠となります。

具体的には、ストーブの設置基準遵守や管理者の専任、消火器の設置、避難経路の確保などの対策基準を満たさなければなりません。法基準を満たしているかどうかは立入検査によって判断されますが、不足している部分があれば是正措置が求められます。

検査後の修正指示によって開業計画・日程が変更となってしまう可能性もあるため、事前に消防施工を専門とする会社との協議を実施しておくことが重要です。また、自治体ではさらに具体的な項目が定められた火災予防条例もあります。

そのほかの法律

サウナに関連するそのほかの法律としては、土地の利用方法や制限を定める都市計画法や排水設備の設置・管理を規定する下水道法などがあります。これらの関連法律や規制内容を十分に把握し、思わぬ違反が起こらないよう注意が必要です。

サウナに関する建築基準法による規制

サウナの開業に関連する法律には建築基準法も挙げられます。ここでは、サウナに関する建築基準法による規制内容などを詳しく解説します。

サウナと建築基準法の関連性について

建築基準法は建物や建物を利用する人の安全・衛生を守るための法律です。サウナは建築基準法における特殊建築物に当たるため、内装や避難経路などについての基準を満たしていなければなりません

さらに、サウナは自治体の建築基準法施行条例にも関係します。ただし、移動式のサウナやイベント期間中のみ設置されるサウナなどは建築基準法の対象外となったり、規制内容が緩和されたりするケースもあります。

具体的な基準・規制の内容

サウナ開業時の建築基準法における基準・規制内容の例として挙げられるのは、建物の耐火・耐熱基準、換気、設備、防火設備、衛生設備、建物構造、立地、避難経路の確保、バリアフリー対応などです。

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サウナの構造上のチェックポイント

サウナの構造におけるチェック項目の細かな基準は各自治体によって異なります。ここでは、構造に関するチェックポイント・基準の例を紹介します。

区画

男性用・女性用の境界となる壁の高さや下足場・脱衣所・トイレ・浴室がそれぞれ区画されていることなどがチェック項目です。サウナの利用時間を区切ることで男女を分ける場合には、別途申請が必要です。

浴室

ひとりあたりの洗い場の面積のほか、床面に使用する素材、洗い場の傾斜などがチェック項目となります。また、浴室内には適当な数の水栓や浴槽・シャワーを設けることも必要です。

サウナ

室内外から確認できるよう適当な場所に温度計を設置すること、金属部分を断熱材で覆うこと、サウナ室の中を容易に見透せる窓を設置することなどがチェックポイントです。また、床面は清掃が容易な構造を採用することや清掃時の水が完全に排水されるように排水口を設置することなども求められます。

まとめ

今回は、サウナ導入時に考えておくべき関連法の規制のほか、構造に関するチェック項目の例などを詳しく解説しました。サウナに関連する法律には、公衆浴場法や消防法、建築基準法、都市計画法などが挙げられます。それぞれの法律には目的に照らし合わせたさまざまな規制・基準が設けられていますが、サウナの種類や利用者の範囲によっては法律の対象外となったり、規制が緩和されたりするケースもあります。サウナを導入する前にどの法律の規制が対象となるかをしっかりと確認して、不明点があれば管轄の行政機関に問い合わせましょう。また、構造上のチェックポイントは区画や浴室、サウナ室などの項目ごとに細かく定められています。基準は都道府県によって異なるため注意しましょう。

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施設・ショールーム■SAUNEA白州
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■SAUNEA浦和
埼玉県さいたま市桜区道場3-23-30
■東京ショールーム
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■ショールーム
東京都千代田区西神田2-3-3 三久ビル101号室
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