
サウナはさまざまな健康効果が期待できるため、人気が高まっています。しかし適切な方法で利用しないとリスクもあるため、注意しなくてはいけません。この記事では、サウナに期待される健康効果と、リスクや対策方法について詳しく解説します。適切なサウナの入り方も紹介しますので、参考にしてください。
サウナに期待できる健康効果
サウナを利用するとさまざまな健康効果が期待できます。脳疲労がとれる
現代社会において、脳は毎日莫大な情報を処理し続けています。脳を休めたくても、無意識のうちに仕事や家事のことが頭に浮かんでしまう人も多いでしょう。意識的に休もうとしても、脳の疲労はなかなかとれません。そこでサウナの過酷な環境に入ることで、強制的に思考を停止させられます。さらに脳回路も活性化するので、認知機能も向上するでしょう。サウナに入ることで、脳の疲労回復が期待できるので、パフォーマンスの向上にも繋がります。
疲労回復
サウナに入ると血行促進が期待できるため、疲労物質を効率的に排出できます。とくに湿度が高めのサウナでは、目の乾燥を防ぎ、ドライアイの症状緩和が期待できるため、目の疲れも軽減されやすくなります。また、体の深部の温度が上がることで筋肉や組織の修復が促進され、運動後の筋肉痛を和らげる効果もあるでしょう。これらにより、疲労回復が促され、翌日の活動をよりスムーズに行うことができます。
リラックス効果
サウナに入ると血流がよくなるので、体がリラックスした状態になります。サウナの後に水風呂に入り、さらに外気浴を行うことで、より深いリラクゼーションを得られます。肉体的だけでなく精神的にもリラックスした状態になれるので、日々のストレスを解消できるでしょう。安眠効果
サウナには安眠効果も期待できます。ノンレム睡眠は睡眠の初期段階に多く訪れ、脳と体をしっかり休めるために重要な役割を果たします。一般的に、睡眠時間を増やしてもノンレム睡眠の割合が大きく増えるわけではありませんが、サウナに入ることでノンレム睡眠の時間が約2倍に延びると言われています。ノンレム睡眠の時間が増えると、睡眠の質が向上し、限られた睡眠時間の中でも効率よく疲労回復が可能になります。質の高い睡眠を求める方にとって、有効な方法と言えるでしょう。
サウナを利用する際のリスクとその対策
サウナを利用すると多くの健康効果が期待できますが、リスクもあることを理解しておかなくてはいけません。ここからは、サウナを利用する際のリスクとその対策について紹介します。サウナを利用する際のリスク
サウナを利用すると大量の汗をかくため、脱水症状のリスクが高まります。脱水症状になると血液が滞ってしまうので、心臓に負担がかかります。長時間高温の環境にいることで、熱中症になるリスクも高まるでしょう。またサウナの後に水風呂に入ると血液が急上昇するので、高血圧の人は注意しなくてはいけません。サウナの利用で注意が必要な人
まず飲酒後にサウナを利用するのは避けましょう。お酒は利尿作用があり脱水症状のリスクが高まるだけでなく、途中で眠ってしまう危険性もあります。高血圧や心血管に不安がある人も注意が必要です。不安がある人は、必ず医師に相談しましょう。サウナはさまざまな健康効果が期待できますが、無理をしたり間違えた入り方をしたりすると逆効果になります。
対策
サウナは、無理をして長時間滞在するのは避けましょう。体調に合わせて快適な範囲内で利用することが重要です。またサウナ利用中や利用後には、こまめに水分を補給することが大切です。十分に水分補給をすることで、脱水症状を防げます。適切なサウナの入り方とは
サウナの効果を最大限に得るためには、適切な入り方を理解することが大切です。まず、サウナに入る前に十分な水分補給を行いましょう。サウナにはじめて入る場合や体調に不安がある場合は、無理をせず5〜10分程度を目安にしてください。慣れている方は10〜15分程度が一般的です。その後、すぐに1〜2分程度の水風呂に入り、体を冷やします。熱い状態から急激に冷やされることで体が刺激され、興奮状態になります。
続いて外気浴を行うことで、副交感神経が刺激されリラックス状態に導かれます。このサウナ→水風呂→外気浴の流れを2〜3回繰り返すことで、効果を高めることができます。
サウナの効果的な利用頻度は週2〜3回が目安ですが、可能であれば毎日利用するのが最も効果的といわれています。定期的にサウナを利用することで、健康維持や安眠効果、ストレス解消につながります。
忙しくて頻繁に行けない場合でも、週に数回の利用で十分な効果が期待できるため、無理のない範囲で取り入れましょう。自分のライフスタイルや体調に合わせて、安全に楽しむことが大切です。