健康や美容、リフレッシュのためにサウナに入る方も多いでしょう。サウナは高温にさらされるためたくさん入りたい場合、どのくらい入ってよいのかに悩む方も少なくありません。
そこでこの記事では、サウナはどのくらいの利用が最適なのかについて解説します。また、入りすぎた場合におこるリスクについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
サウナに頻繁に入りすぎると起こる4つのリスク
サウナは入る頻度を間違えてしまうと、さまざまな健康被害が起こってしまいます。ここでは、理想の回数以上にサウナに入ってしまった場合に起こる3つのリスクについて解説します。血液がドロドロになる
サウナに入るとたくさん汗をかくでしょう。人間は大量にあせをかくとからだのなかの水分が少なくなっていきます。サウナで汗をかく際、水分をとらないと脱水症状を起こしてしまうため注意が必要です。人は脱水症状を起こすと喉がかわき、血管にもよくない影響をあたえてしまいます。血管のなかで脱水症状を起こすと血液がドロドロになり、血液の流れが悪くなってしまうでしょう。
適切な頻度でサウナに入れば疲労回復の効果が期待できます。しかし、上手に水分補給できず血流が悪くなってしまうと疲労感が増してしまう原因にもなるため、十分に気を付けましょう。
肌や髪が痛む
サウナは高温になるため、髪や肌が乾燥しやすくなります。肌について、とくに敏感肌の方は注意が必要です。また、なかでもドライサウナは、髪のタンパク質に影響してしまい熱変性を起こしやすいでしょう。髪が傷んでしまう原因となるため、しっかりとケアしてください。
サウナ依存症になってしまう可能性がある
サウナはあまりに頻回入りすぎてしまうと、サウナ依存症を起こしてしまいます。サウナ依存症とは、サウナ以外のところで爽快感が得られなくなってしまい、サウナに入れないとイライラしてしまう症状のことです。サウナは熱い室内と冷たい水風呂を交互に体感する際に、交感神経が刺激され爽快感を感じます。サウナ特有の爽快感を求めて、頻繁に入ってしまうと交感神経が過剰に刺激されてしまうでしょう。
サウナに頻繁に入ると、のちにエスカレートしていき、サウナ依存症を引き起こしてしまいます。回避するためには、入る頻度を守ることが大切です。
血管や心臓に負担がかかってしまう
サウナに入ると熱の影響で血管が広がり、血圧が下がってしまいます。また、水風呂に入ると寒さの影響で血管が急激に収縮し、血圧は一気に上がるでしょう。何度も熱い刺激と寒い刺激を繰り返すと、血管や心臓に負荷がかかってしまいます。なかでも心臓がもともとよくない方や高血圧な方は、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高いため注意が必要です。
理想的なサウナの頻度
サウナは入る頻度を間違えてしまうと、さまざまなリスクにさらされてしまいます。リスクを少しでも避けるため、最適な利用頻度を守ることが大切です。では、最適な頻度とはどのくらいなのでしょうか。ここでは、理想的なサウナの頻度について解説します。
週2~3回が理想
日本サウナ・スパ協会の公式テストによると、サウナの最適な頻度は週2回程度がよいとされています。週に2〜3回ほどに入ると、血行がよくなったり免疫が高まったりする効果が期待できるでしょう。また、週に2〜3回ほどに入ると、美容効果も期待できます。健康的な体を維持するためにも、入る頻度を守ることがおすすめです。
サウナ上級者の利用頻度
サウナにはじめて入る人は、温度の変化に体が慣れていない状態です。温度変化に慣れるためには、時間がかかってしまいます。サウナ初心者は週1回からはじめ、慣れてきてから週2〜3回へと回数を増やしていくとよいでしょう。上級者は、温度変化に慣れているため、週3〜4回ほどを目安に入るとよいでしょう。
ただし、週3〜4回ほど入る場合は油断せず、体調を確認しながら入ると安心です。かならず無理のない範囲で入るよう心掛けましょう。
ヒートショックプロテイン
ヒートショックプロテインはHSPとも呼ばれており、免疫アップや疲労軽減、老化防止などといった効果が期待でき、健康や美容につながるタンパク質として注目されています。ヒートショックプロテインは、体温が上昇していくのに反応して増えていき、ヒートショックプロテインの効果は3日間ほど続くでしょう。ですから、ヒートショックプロテインの効果を持続させるため、週に2回程度サウナに入るのがおすすめです。
サウナで注意すべきこと
爽快感を得られるサウナですが、入る際には注意したほうがよいポイントがいくつかあります。ここでは、サウナで注意すべきポイントを4つほど紹介しますので、ご自身で利用する際の参考にしてみてください。時間とセット数
サウナに入る際は、時間とセット数に配慮する必要があります。週に1〜2回ほど入る場合はサウナを6〜10分、水風呂を1〜2分、休憩5分を1セットとして、2〜3セットを目安に入りましょう。また、頻繁に入りたい場合は時間とセット数を少なく調節するのがおすすめです。たとえば、週3〜4回ほど入る場合は、サウナに入る時間が5〜8分、水風呂に1分、休憩5分を1〜2セットを目安にしましょう。
脱水に気をつけて対策する
サウナに入ると高温環境により大量の汗をかきます。大量の汗をかくと体からたくさんの水分がなくなってしまうため、入ったあとは十分水分補給しましょう。サウナ後の水分補給は、なんでもよいというわけではありません。アルコールやカフェインの入ったコーヒーなどは避け、水やスポーツドリンクで水分補給するのが望ましいでしょう。体から出て行ってしまった水分をしっかりと補給して、健康的に入れるよう注意しましょう。
体調のよくないときはサウナには入らない
サウナは高温にさらされるため、入る際は体調に配慮する必要があります。体調のよくないときや疲れているときは入るのを控えるのがよいでしょう。また、高血圧の方や心臓病といった持病のある方、妊娠中の方や子どもはサウナに入るのを控えてください。持病が悪化してしまったり、健康に害が及ぶのを防ぎましょう。
ドライサウナに入る際は髪を保護する
ドライサウナに入る際は、とくに髪に注意しましょう。ドライサウナでは髪が痛みやすくなってしまうため、髪をしっかりと保護してから入るのがおすすめです。濡れたタオルを髪に巻きつけて入ることで、髪の毛を保湿できます。また、ドライサウナでは乾燥しやすいため、肌の乾燥が気になる方は湿度が高いスチームサウナに入るのがおすすめです。スチームサウナでは、高い湿度が保たれているため、肌の乾燥を防ぐ効果が期待できるでしょう。
ドライサウナは健康につながるものでもありますが、髪を痛めてしまう原因にもなりかねないため、髪が痛まないようしっかりと対策してから入ってください。髪は見た目に大きく影響しますので、美しい髪を保ちつつサウナを楽しみましょう。
まとめ
この記事では、サウナに入る最適な頻度について解説しました。最適な利用頻度は週に2回で、上級者の方は週3〜4回を目安にするとよいでしょう。また、上級者の方は初心者の方よりも多くは入れるからといって油断は禁物です。上級者の方も体調を確認しながら入るのがおすすめです。頻繁に入ってしまうと、血液がドロドロになってしまったり血管や心臓に負担がかかってしまったりするでしょう。
ほかにも肌や髪にダメージがかかりやすくなってしまうため、最適な利用回数を守ることが大切です。この記事で紹介したサウナに入る理想的な頻度を参考にして、健康的にサウナを楽しみましょう。